向井太一 × eill

向井太一 × eill

ダサくても「好き」を
つらぬいて
すべての感情を
音楽に変換する
向井太一 × eill

FOREVER FUN x MUSIC

Photo: Mariko Kobayashi
Text: Yugo Hiragino Editor: Taiyo Nagashima

Chupa Chups チュッパチャプス

もっと自由でいい。もっと楽しんでいい。チュッパチャプスが掲げる「FOREVER FUN」は、小さい頃純粋に感じた “楽しさ(FUN)” を忘れず、何かに夢中になっている人と共に楽しむための合言葉だ。『FOREVER FUN ZINE』では、そんな合言葉を体現する人へのインタビューを記録する。

シンガーソングライターの向井太一とeill。R&Bを基調とした作曲の手腕で知られる2人は、韓国のラッパー・Sik-Kと共にm-floの“loves”プロジェクト復活第1弾のコラボレーションパートナーに抜擢された。チュッパチャプスがコラボレーションした楽曲 『tell me tell me』の共同制作過程の話をスタート地点に、二人が大切にしている音楽への思いや、それぞれの楽しむ姿勢について訊いた。

※このインタビューは東京都の外出自粛要請が発表される前に取材・撮影を行いました。
向井太一 × eill
Chupa Chups チュッパチャプス
向井太一 × eill

FOREVER FUN x MUSIC

恋バナしたりアニメ観たりしながら作りました

向井太一

今回僕らが参加させてもらったlovesシリーズって、僕が学生だった10年くらい前に始まったから世代ど真ん中なんですけど、eillちゃんは知ってた?

eill

私はE-girlsのFlowerがやったm-floのリメイク(『let go again feat.VERBAL(m-flo)』)が最初の出会い。そこから遡って聴いていった感じです。☆Takuさんとは、韓国アイドルの曲を一緒に作ったこともあるんですよ!

向井太一

今回いっしょにやったSik-Kのことは、もともと好きだったんだよね。

eill

超憧れてた人だから、撮影現場でも「Sik-Kがいる……!」って緊張しました(笑)。

向井太一

僕もずっと聴いていたからうれしかったです。Lo-Fiな楽曲はもちろん、ビデオも一発撮りっぽくてかっこよくて。今思い出したけど、3人でチェキ撮ったとき、Sik-Kにだけサインもらってたよね(笑)。

eill

ムカタイさんのサインも欲しいですよ!(笑)

向井太一

(笑)。そのときにガチなファンなんだなって。でも最初にこの3人がLovesに参加するって知ったときはSik-Kがポップなm-floのサウンドに合わさったらどうなるんだろう!? って思いました。

eill

どうにか形になりましたよね。日本語で歌ってくれたし(笑)。

向井太一

そうそう。MVの撮影の合間も「あざす」とかその場で覚えた日本語を使ってて。

eill

かわいかったですね(笑)。

向井太一

トラックは☆Takuさんとeillちゃんと僕の3人でスタジオに入って進めて。楽しかったね。

eill

2日間、恋バナしたりアニメ観たりしながら作りました。

向井太一 Chupa Chups チュッパチャプス

向井太一

アニメ観たねー。チュッパチャプスとのコラボだから、海外のクラブで遊んでる人たちが踊る合間に舐めてるようなイメージが湧いてきて、考え込んでつくるというより、どんどん「開く」みたいな感覚で進められたと思う。複数のアーティストが混ざり合って、それぞれの色や味が出て楽しい作品になったのは、FOREVER FUNというブランドメッセージを掲げるチュッパチャプスの自由な姿勢に共感したからかな。

eill

うんうん。制作段階で、「ライブでみんなが歌えるものにしよう」というのは何度も話しましたね。

向井太一

いい意味で、m-floっぽさは意識しなかったですね。m-floっていう絶対的な存在が中心にいて、僕やeillちゃんらしさは絶対に滲み出るものだから、自然なスタンスで取り組んだというか。

eill

☆Takuさんも「今あるトラックの延長線上で考えるんじゃなくて、どんどん崩していいよ、もっと自分から溢れ出てくるものを大事にして」って言ってくれたから、私の歌ってるサビ前のパートは自由に作らせてもらえました。

向井太一

eillちゃんは普段から喋りが「バーン」とか「ドーン」とか擬音ばっかりだけど、制作中もそんな感じで(笑)。でも☆Takuさんがそれをしっかり汲み取ってて、いいコンビだなって思った。☆Takuさんも「ピュッピュッ」とか「ズンズン」とかつられて擬音が多くなっていったけど、完成したものは本当にそういう音になってるから、頭の中のイメージを形にする力が流石だなって。

向井太一 Chupa Chups チュッパチャプス

eill

とにかく直感を頼りに、考えるよりもまず「やりたいことをやってみようぜ」って、まさにFOREVER FUNって感じで進めていきました。丁寧に言葉を選んで伝えるというよりは、フィーリングをそのまま伝えたい。いちばん最初にできたのが「わからない」の部分のフックだったんですけど、あれもふざけてウェイウェイしながら作ったのがそのまま採用されて(笑)。

向井太一

あのサビは本当にヤバイよね。そもそもシンガー3人、ラッパー2人いる状況でどうなるかと思ってたけど、こういう形で完成するとは想像できなかったですね。

eill

LISAさんは撮影のときもパワフルでしたよね。

向井太一

m-floの3人は、カメラマンさんやスタイリストさんも含め全員でいいチームを作っていこうってスタンスで、LISAさんがダンサーの方にたくさん声をかけてムードを盛り上げてくれた。いい意味で現場の支配力がある人で、クイーンというかディーバというか、ライブと変わらず普段の立ち振る舞いもすごい。

eill

ああいうのがオーラってやつなのかな。私にはこんなかっこいいことできないな……って思う反面、見習わなきゃなとも思いました。LISAさんが私のことを「私のベイビー」って言ってくれて、すごくうれしかったです(笑)。私もああいうパワーのある人になりたい。

【MAKING VIDEO】tell me tell me / m-flo ❤︎ Sik-K & eill & 向井太一 ❤︎ Chupa Chups

もっと自分の”好き”を大事にしていい

向井太一

eillちゃんが音楽を始めたのっていつごろだった?

eill

中学時代ですね。休み時間に友達と音楽室で曲を作っていました。お菓子が禁止の学校だったんですけど、カーテンの裏に隠れて食べたりしてました(笑)。

eill Chupa Chups チュッパチャプス

向井太一

そんなに食べたかったんだ(笑)。

eill

そうなんです(笑)。お菓子といえば、今回コラボしたチュッパチャプスは、今でも新作の味が出るとインスタのストーリーにあげてる友達がいて、気になって買っちゃいます。

向井太一

わかる。僕は、Crystal Kayさんの『4 REAL』のイメージも強いかも。チュッパチャプスのような棒つきキャンディーをなめてるジャケットで、ブックレットもいろんな表情の写真が並んでて超かっこいい。m-floフィーチャリングの曲も入ってるんだよ。

eill

(画像を検索して)本当だかっこいい! ムカタイさんが音楽に興味を持ち始めた頃、Crystal Kayさんを聴いていたんですか?

向井太一

そうそう。母がレゲエ大好きで、お腹にいる頃からMaxi PriestやBobby Brownを聴いてた。そこから兄の影響でJ-R&Bにハマって、Crystal Kayさんやm-floやDOUBLEを好きになって。本当にそればっかり聴いてたな。eillちゃんは最初に買ったCDはなんだった?

eill

私はモータウンの『Four tops』だったから、今の自分の音楽に繋がってると思います。私もお母さんの影響で昔のR&Bを聴くようになりました。

向井太一

え、めっちゃかっこいい。僕、高校時代はバスの後ろの席ででかいヘッドホンつけてあんまり周りの人が聴いてないJ-R&BやJ-HIPHOPを聴くのが最高にかっこいいと思ってた(笑)。それがアイデンティティになってたところがあるかも。

向井太一 Chupa Chups チュッパチャプス

eill

高校生の頃は、ムカタイさんを聴いてる私かっこいいなと思ってましたよ。

向井太一

でも今じゃSik-Kに夢中でサインももらってくれない(笑)。

eill

今でも尊敬してますって! ライブにも行ったし、ムカタイさんのファンに囲まれながら私も「きゃ〜〜〜!」って言ってたんです。初めて会って握手したとき、震えました。

向井太一

確かに最初に会った頃は今みたいなテンションじゃなかったかも…(笑)。でも、そういう「きゃ〜〜〜!」みたいな「これ聴いてる俺かっこいい」みたいな気持ち、なくしたくないって思う。今ってけっこうみんな音楽的感度が高くて、元ネタがわかったり、機材やミックス・マスタリングのこだわりに気づいてくれたりしてありがたいって思う反面、もっとただただシンプルに「好き」とか「憧れる」とかって気持ちで音楽を聴いてもいいのかなって。
僕は音楽だけじゃなくファッションその他すべてにおいて「自分の好きなものをただ入れ込んでる」って感覚だし、みんなもっと純粋な「好き」って気持ちを大事にしていいんだよって言いたい。ダサくてもぜんぜんいい。

eill

わかります。好きな気持ちって、頭で考えすぎなくてもいいんですよね。心に従うというか。ワタシなんて、今回のlovesが決まったときは超うれしくて事務所で叫んじゃった(笑)。まさか自分がm-floと一緒に仕事するなんて思わなかったから……。lovesされちゃったよ! って(笑)。

向井太一 x eill

全ての感情を曲にして共有することでハッピーに昇華する

向井太一

今って「このジャンル一本でやってます」って人が少ないと思う。みんないくつかのジャンルをまたいでるというか。僕はそのときどきで聴いている音楽も歌いたい音楽も違うから、自分の音楽はJ-POPだって言ってるんですけど。eillちゃん世代は、ジャンルに垣根があるイメージ自体あんまりないんじゃない?

eill

音楽を聴くときにジャンルを気にしたことはあんまりないですね。音楽活動はじめたての2年前くらいは、「ジャンルがない」とか「何になりたいの?」って言われて悩んだ時期もありました。でも、最近やっと、全部好きだし全部いいから全部取り込んじゃえ! って割り切っているんです。好きなものを組み合わせて、私を通してバーンって出しちゃえばいいなって。

eill Chupa Chups チュッパチャプス

向井太一

eillちゃんみたいに自分が本気で好きな音楽を、自分を通して楽曲に入れ込んでいくのってすごく自然でかっこいいスタンスだと思う。それこそ心に従って音楽を楽しんでるよね。ファンの音楽的感度がめちゃくちゃ高くなってるから、薄っぺらいことするとすぐバレる。ただ、何がやりたくて、どう見せたいかを明確にして、いろんなことに目を配ってコントロールしていかないとアーティストとしてはすぐに埋もれちゃうとも思うな。

eill

なるほど。最近ちょっと悩んでたので、今の言葉は沁みました。

向井太一

僕も周りの意見に振り回された時期があったけど、人の意見はやりたいことに向かって突っ走る中で、ちょっとした軌道修正程度に使わせてもらうくらいの感覚でいいと思うようになりました。

eill

ムカタイさんもそういう悩みがあったんですね!

向井太一

あったあった。インスタで好きなものを投稿した時に否定的なコメントがあったり。

eill

ひぇー!

向井太一

でも、そういうことに、僕は音楽で反論しようと思って、『27』っていう曲を出したんです。

eill

音楽で反論、いいですね。悲しみやつらさを曲にして昇華していくっていうの、よくやるんですか?

Chupa Chups チュッパチャプス

向井太一

そうだね。でも一番昇華される場はやっぱりライブかな。曲って録音したときじゃなく、ライブの中で完成すると思ってる。生で歌うときに勝る感情の膨らみはないし、その場にいる人も含めて、すごくハッピーになる。eillちゃんはどう?

eill

ゲームしてるときに癒されます(笑)。『進撃の巨人』のリヴァイ兵長に恋してるから、リヴァイ兵長に会うためにゲームしてる。……もちろん歌ってるときも楽しいですけどね(笑)!

向井太一

付け足しみたい(笑)。音楽と真剣に向き合うと苦しみも生まれるけど、その苦しみを打ち明けたアルバムにファンが共感してくれるって本当に幸せなことだなって、最近改めて感じてる。

eill

私も、悩みながら書いた曲を初めてのアルバムツアーで披露したときに、ファンが「この曲に救われた」って言ってくれたり、一緒に歌ってくれたりして、「音楽ってすげえ」って思いました。つらいけど「次も絶対にやる!」っていう気持ちになれた、不思議な感覚でした。それが糧になって、また音楽になっていくんだと思います。

向井太一 Chupa Chups チュッパチャプス

向井太一

僕もデビューしたてのとき、そう感じたな。さらけ出したものを受け入れて、愛してくれる人たちがいるって、ハッピーだよね。だからそのときどきのいろいろな感情を大事にして、作品に入れ込むようにしてる。音楽は人の弱い部分や欠如したところだって魅力に変えてくれるし、今までそういう音楽をたくさん聴いてきたから、自然と自分もそうなりたいと思っている気がする。

eill

うんうん!わかります!制作って自分との戦いだからいろんな感情と向き合わなければいけないけど、その向こうに楽しい未来が待っているって思えるから、がんばれちゃう。

向井太一

だからこそ、今回のコラボはすごく新鮮でしたね。いろんな感性が混じって、一つのパーティチューンが出来上がってる。

eill

とにかくみんなで楽しみながらワイワイやれましたね。自分を後押ししてくれる楽曲になったと思います。

向井太一

みんなで楽しみながらつくる音楽も、自分と向き合って生まれてくる音楽も、どっちもいいなって思う。自分のすべてを大事にしていきたいよね。『FOREVER FUN』って、感じるままに行動して、それを形にすることなのかも。

eill
Chupa Chups チュッパチャプス
向井太一

FOREVER FUN x MUSIC

PROFILE

向井太一

向井太一(むかいたいち)

1992年3月13日、福岡生まれ、A 型。シンガーソングライター。
ルーツであるブラックミュージックをベースに、ジャンルを超えた楽曲で常に進化を続ける新境地を提示し、高い支持を得る。音楽活動をメインにファッションやアート、ジャンル問わず様々な仲間と繋がり継続的にシーンを構築。ハイブリッドなアーティストとして、更なるステータスを目指す為、アグレッシブに活動している。

好きなフレーバー→グレープ

eill

eill(えいる)

東京出身。SOUL/R&B/K-POPをルーツに持つ新世代シンガーソングライター。
15歳からJazz Barで歌い始め、同時にPCで作曲も始める。10代からSKY-HI等へ客演で参加する。2019年11月には待望のファースト・アルバム「SPOTLIGHT」をリリース。収録曲の「SPOTLIGHT」が全国30局以上の放送局でパワープレイになり、さらにMVもSSTV「POWER PUSH!」、M-ON!「Recommend」に決定。ラジオOAチャートでは2週連続1位、東京で一番人気のラジオ局J-WAVEのチャート番組「TOKIO HOT 100」では新人としては異例の3週連続TOP5にチャートイン、Spotifyのプレイリストでは4,000以上のプレイリストに入るなど2020年ブレイクが期待される。

好きなフレーバー→コーラ

feat.XXX

feat.m-flo loves Sik-K & eill & 向井太一

tell me tell me
Music Video

m-flo loves プロジェクト復活第1弾とコラボレーション!チュッパチャプスの「HAPPY COLOR DAY」コンセプトムービーと連動したMV。