RYO KOIZUMI (RELISH)
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COIN PARKING DELIVERY

RYO KOIZUMI (RELISH) × COIN PARKING DELIVERY

常識やルールより、
自分の気持ち
RYO KOIZUMI
(RELISH) × COIN
PARKING DELIVERY
が追い求める
「手で描く」楽しさ。

FOREVER FUN x ART

Photo: Shintaro Nakamura
Kazuki Takahashi
Text: Naoki Usuda
Editor: Taiyo Nagashima

Chupa Chups チュッパチャプス FOREVER FUN

もっと自由でいい。もっと楽しんでいい。チュッパチャプスが掲げる「FOREVER FUN」は、小さい頃純粋に感じた “楽しさ(FUN)” を忘れず、何かに夢中になっている人と共に楽しむための合言葉だ。『FOREVER FUN ZINE』では、そんな合言葉を体現する人へのインタビューを記録する。

第6回は、『HAPPY COLOR DAY』にグラフィティーアートを共に行った二人のアーティスト、RYO KOIZUMI(RELISH)とCOIN PARKING DELIVERYによるトーク。『WHITE DAY』をカラフルに塗り替えるライブペイントを通して初のコラボレーションを果たした二人は、子どもの頃に誰もが経験した自分の手で絵や字を描くことを、それぞれのスタイルで極めている。二人が「混じり合う」ことで生まれたクリエイティブについて、それぞれのバックグラウンドについて、そしていつまでも自分に素直に楽しみ続ける姿勢について語ってもらった。

※このインタビューは東京都の外出自粛要請が発表される前に取材・撮影を行いました。
HAPPY COLOR DAY

チュッパチャプスがホワイトデーに掲げた『HAPPY COLOR DAY』には、バレンタインのお返しだけでなく、もっと自由に、カラフルなチュッパチャプスを贈りあって楽しんでほしいという想いが込められている。
ホワイトデーの1週間前『WHITE DAY』と書かれた広告は、2人によって『COLOR DAY』へと塗り替えられた。

RYO KOIZUMI (RELISH) × COIN PARKING DELIVERY
Chupa Chups チュッパチャプス
COIN PARKING DELIVERY

FOREVER FUN x ART

楽しさだけが目印です。じゃないと続かないですからね

RYO KOIZUMI

実は最初、コインパさんは怖い人なのかなって思っていました(笑)。『HAPPY COLOR DAY』当日に初めて会ったんですよね。

COIN PARKING DELIVERY

僕も怯えてましたよ!(笑)。それに壁画の制作をした経験は僕の方が圧倒的に少なかったから、とにかく迷惑かけないか心配でした。

RYO KOIZUMI

コラボみたいな形でやるのはお互い初めてでしたよね?そういう意味でも、すごくドキドキしました。

HAPPY COLOR DAY LIVE PAINT

COIN PARKING DELIVERY

でも、いざペインティングが始まったら心配とかドキドキってすぐになくなりました。めちゃくちゃ優しい人だなって。僕は文字を描けないので、レタリングのやり方についていっぱい質問しながら進めました。「文字にはもともと意味がある。自分の表現を主張するのではなく、その文字の意味を際立たせる」って小泉さんに言われた時、「ああ!たしかに!」って。僕にはその感覚がなかったから勉強になりました。

RYO KOIZUMI

それは僕の中でネックになっているところでもあって、自分の作品は文字の“内容”が“無いよう”に…

COIN PARKING DELIVERY

あれ?今ダジャレ言いました?(笑)

RYO KOIZUMI

無意識です(笑)。だから、そう。自分の作品を作る時は抽象的にしています。今回は「HAPPY COLOR DAY」というメッセージが一番大事。まずは言葉をいかにして伝えられるか。そこに自分のデザインとスタイルに落とし込んで表現しました。僕がコインパさんを見ていてすごいと思ったのは、スピード。下書きとかめちゃくちゃ速くて、びっくりしましたよ。

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COIN PARKING DELIVERY

性格が出ちゃってるかもしれません。構成はすぐに考えるんですけど、「なんか違うなー」って思ったら迷わず崩します。楽しさだけが目印です。じゃないと続かないですからね。今回はベースは小泉さんがつくってくれて、そこに楽しみながら付け足していきました。

RYO KOIZUMI

すごく楽しかったですね。コインパさんの描くキャラクター「白井さん」がコインパさん自身の分身のように見えました。

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このお面は、ある意味自分の殻を壊すためのスイッチ

COIN PARKING DELIVERY

実は僕、2年前まで美容師をやっていたんです。実家が自営の美容室だったこともあって、幼稚園の頃から美容師を志してきて、なんの迷いもなく東京の専門学校に通いました。でも、あるときに、改めて「やりたいこと」について考えるきっかけがあったんです。

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RYO KOIZUMI

気になる。

COIN PARKING DELIVERY

二人の身近な人から全く逆の悩みを感じたんですよ。ひとりは僕の兄。「やりたいことが見つからない」と悩んでいました。もう一人は仲の良い後輩で「やりたいことがあるけど、どうやったらいいかわからない」と言っていて。その二人の悩みを聞いて、やりたいことがあったらすぐやらなきゃって思ったんですよね。それで、自分の心に従って動いてみることにしたんです。

RYO KOIZUMI

それで「絵」を選んだのはどうして?

COIN PARKING DELIVERY

学生の頃から携帯のアプリを使って絵を描いていたんです。僕の分身のようなキャラクター「白井さん」はその頃に誕生したんですよ。絵を描いてTシャツにプリントして販売したことはあったんですけど、あらためて本腰を入れてやってみようと思ったんです。

RYO KOIZUMI

お面をかぶるようになったのはどうして?設定的に、聞いても大丈夫ですか?(笑)

COIN PARKING DELIVERY

第二の人生をはじめようと思ったんです(笑)。このお面は、ある意味自分の殻を壊すためのスイッチで、もっと自由に、大胆に、何にも囚われなくていいっていうふうに、背中を押してくれる装置なんですよ。

COIN PARKING DELIVERY

RYO KOIZUMI

僕はシャイだから、お面って羨ましいかも…。実は境遇が似ていて、僕も同じく家業を継いだんです。福島の実家の家業が庭師で、去年までは父と共に庭師をやっていたんです。長男だから家業を継ぐことが当たり前だと思っていたし、自分の手先で何かを作ることが小さい頃から好きだったから庭師の仕事はすごく面白かった。

COIN PARKING DELIVERY

そこから文字を描くようになったきっかけはなんだったんですか?

RYO KOIZUMI

福島の冬は雪がたくさん積もるから、庭師の仕事はおやすみになるんです。とにかく暇だったから、YouTubeで見つけたカリグラフィーの動画に惹かれて、見様見真似でやってみました。趣味でSNSに作品を投稿していったら、それが徐々に仕事につながっていくようになったんですよ。それで気持ちが変わっていって、めちゃくちゃ悩んだんですけど「楽しければなんとかなるだろう」と思って庭の仕事を辞めました。父親も普段から自分の好きなものを作っている人だったし、「自分が楽しいと思えることをやって生活できるなら、それでいい」って言ってくれて。

COIN PARKING DELIVERY

いいお父さん!子どもの頃からものづくりの習慣があったんですか?

RYO KOIZUMI

秘密基地とかつくってました(笑)。自分で作ったものを誰かにあげて喜んでもらうのが嬉しかった。それだけは鮮明に覚えています。コインパさんの子どもの頃はどうでした?

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自分ではあんまり覚えてないけど、幼稚園の頃、草むらで拾った笹で笹舟作って、それを実家の美容室のレジに並べて売っていたらしいです(笑)。小学生の頃はなかなか地元の子と考え方とか波長が合わず、あまり友達がいなくて、だからこそ人と関わるためのツールがほしくていろんなものをつくってました。

RYO KOIZUMI

自分の手でつくることって、人とのつながりになるんですよね。今回のペインティングもそうだけど、人の手でリアルタイムに描くからこそ目に止まる。今はなんでも簡単につくれるけど、手描きの魅力はそういうライブ感にあるのかなって。

COIN PARKING DELIVERY

たしかに。命とか魂を削って描いている感覚ですよ。デジタル化全盛の時代に逆行していきましょう!と言いつつ、僕のこだわりは「手描きでも印刷のように見せたい」っていうことなんです。「これ、手描きなの?CGなの?どっちなの?」って言われたら勝ちだなって。

RYO KOIZUMI

わかります。手書きだからって線が汚いのは許せない。僕は一筋の線をどうやって美しく正確に描くかを意識してますね。自分の決めたことに妥協したくないんですよね。

Chupa Chups チュッパチャプス

COIN PARKING DELIVERY

部屋もきれいそうですね(笑)

RYO KOIZUMI

案外部屋はそうでもないです(笑)。今はSNSで簡単に作品が拡がるけど、上っ面だけになったら続かないと思っていて。見てくれた人の心を動かすものは、自分の生き様や考え方をまっすぐ作品に反映したものではないかと。そういう意味では緻密に描き込む作品は僕らしいです(笑)

COIN PARKING DELIVERY

なるほど。少し話が変わるんですけど、僕は自分の生き様が説明できるようになったらおしまいだと思ってるんです。わからないからこそ描いてるというか。ひとつのことをずっとやり続けるのが苦手で、なんでも取り込みたくなる癖があるんです。目の前にある花瓶がいいなと思ったら、それをすぐ作品に取り込んでみたり。説明できない予測不能なところが自分らしさなのかなって。

RYO KOIZUMI

感受性にまっすぐってことですね。

COIN PARKING DELIVERY

自分でも怖いぐらい曲げられないんですよ。助けてほしい!(笑)。

RYO KOIZUMI

自分に正直にものをつくることが一番大事なことだと思います。やりたくないことをやってもクオリティが落ちるだけだし、意味がないよね。

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俺らは人間としての楽しみを得ているんです。ものを作るのは人間の特権なんで

COIN PARKING DELIVERY

ものづくりをしていて一番楽しい瞬間ってどんなときですか?

RYO KOIZUMI

基本的にずっと楽しいんですけど、やっぱり作品が出来上がった瞬間かな。

COIN PARKING DELIVERY

あ、わかります。最近、フィギュアをつくってみたんですけどめちゃくちゃドキドキしました。3D化って自分ひとりではできないから、想像とズレがあったりするんです。遊戯王カードのパックを買って、何が当たるかワクワクしながら封を開けるみたいな、そんな感覚でした。今回のコラボレーションも、予測できなくてすごく楽しかった。

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RYO KOIZUMI

想像を上回るものに出会えると最高ですよね。もちろん周りの反応も大事だけど、自分で「すげー!」と思えるかどうかが一番重要。そういうものづくりの楽しさは、他人には伝えにくいですよね。

COIN PARKING DELIVERY

伝わらないし、伝えなくていいと思います。人それぞれに価値観があるから押し付けたくなくて。僕は自分がやりたいからやっているだけ。合コンとかナンパが楽しいっていう人もいて、それはそれで良いと思う。僕にはわからないけど、彼らには彼らなりの楽しみがある。彼らは生物として楽しみを得ていて、俺らは人間としての楽しみを得ているんです。ものを作るのは人間の特権なんで。

RYO KOIZUMI

間違いない。

COIN PARKING DELIVERY

今回の『HAPPY COLOR DAY』だってそうだと思うんです。ルールとか常識を無視して、自分の気持ちを大事にするってこと。あげたい人にチュッパチャプスをあげられるのって、最高じゃないですか。僕らのペインティングを見た友人も「好きな子からもらってないけど、あげちゃおうかなー」って言ってました(笑)

RYO KOIZUMI (RELISH) × COIN PARKING DELIVERY

RYO KOIZUMI

みんなが自分に素直に動いていいんだって後押しできていたら嬉しいです。ちなみに僕は、奥さんと子どもにチュッパチャプスをあげました。みんなでどのフレーバーを選ぶかめっちゃ悩んで、それが楽しかった。

COIN PARKING DELIVERY

子どもの頃、『かっこいいことランキング』があって。「自転車をママチャリに変えたらかっけー」とか、「イヤホン使ってたらめちゃくちゃかっけー」とか、そのランキングに「チュッパチャプスを食べてたらかっけー」が入っていました。口からチュッパチャプスの棒が出てたら、ひとつレベルアップしたみたいな気持ちになるんです。

子どもは自分に言い訳しないけど、大人はやらない言い訳をすぐに考えてしまう

RYO KOIZUMI

これから僕はもっと挑戦していきたいと思っていて。海外とか、行ったことのない場所で挑戦してみたいです。自分の武器は日本人ってことぐらいかなと思っていて、だからこそ日本人としての自分で戦っていきたい。

COIN PARKING DELIVERY

僕は遊園地を作りたい!期間限定で、1ヶ月くらいしかオープンしない遊園地。名前は、『白井ランド』です(笑)最近は遊園地を自由に楽しむこともできなくなっているから、みんなと泣いちゃうほど遊びたいです。

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RYO KOIZUMI

『白井ランド』やばいですね(笑)。やっぱり、とにかく目の前にあることをがむしゃらにやったら楽しいんじゃないですかね。

COIN PARKING DELIVERY

とりあえずやりたいことをやる。大人はやらない言い訳をすぐに考えてしまうけど、子どもは自分に言い訳しないじゃないですか。いつまでも子どもみたいに、自分に素直にいること。それが楽しく生きるために必要なのかなって。

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Chupa Chups チュッパチャプス
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FOREVER FUN x ART

PROFILE

RYO KOIZUMI (RELISH)

RYO KOIZUMI
(RELISH)

カリグラフィーアーティスト、グラフィックデザイナー。2018年に井澤卓と壁画・ペインティングチーム「RELISH」を結成。SUMMER SONICをはじめとした国内イベントや大型展示会、グローバル企業のオフィスなどで壁画を制作。自身は2018年まで10年間庭師としても活動。そこで培った感性も大きく影響し、文字自体が持つ線の美しさを抽象的に捉え制作した作品の個展を開催している。また、L.S.W.Fのメンバーとして2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」の題字を制作した。

好きなフレーバー→コーラ

COIN PARKING DELIVERY

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DELIVERY

1997年栃木生まれ。電車の移動時間が無駄な時間だと思い手元にあったスマートフォンを使い指で絵を描きだしたことによって2018年にクリエーション活動をスタート。携帯という現代の必須アイテムを使い、この時代ならではの疑問や理想を作品として制作。今ではデータのみならず造形、空間、ドローイング、海外ブランドの店舗内装アートディレクションや海外のパブリックスペースの外壁など幅広く活動。

好きなフレーバー→コーラ